うつ病とは?

はじめに

世界保健機関(WHO)は、平成24年に世界で少なくとも3億5千万人がうつ病の患者とみられるとの統計を発表しました。これは、世界中で日本の総人口よりも多くの人がうつ病に苦しめられている事になります。

日本国内においても、うつ病などの気分障害で、医療機関を受診している総患者数は年々増加しており、「平成26年患者調査」では111万人以上になったと発表しています。

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しかし、疫学調査からは300万人以上のうつ病の患者さんがいると推定されていますので、うつ病患者さんの4人に3人はきちんと医師を受診していないことから、実際にはさらに多くの患者さんがいると考えられます。

うつ病とは?

人間には誰でも気分の浮き沈みがあります。勉強や仕事が思うようにいかなかったり、人間関係や恋愛でのトラブルで気分が落ち込んで何もやる気が起こらなかったりします。
しかし、いつの間にか沈んでいた気持ちが消えて、「また頑張ろう」と元気が出てきていつもと同じようにいきいきと活動できるようになります。
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このように、気分の落ち込みが一時的で、時が経つにつれて消えていくような落ち込みであればそれは正常な範囲であり、特に心配することはありません。


 ところが、こうした落ち込んだ気持ちや元気のない状態が数週間、数カ月といった、ある一定期間長く続いて、いつまでも以前のような元気な状態に回復しない場合、さらに日常生活や社会生活に支障をきたすような状態であれば、それは「うつ病」と診断されるようになります。
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うつ病の症状でまず挙げられるのが「気分の落ち込み」です。そこに加え、思考力や注意力の低下などもあり、仕事や日常生活に影響が出ることも少なくありません。

身体にもうつ病の症状は出ます。特に多いのが不眠や早朝に目覚めてしまうことです。うつ病では夕方よりも朝方調子が悪いことが多く、朝早く目覚めてしまったのに、体が動かないこともあります。さらに、体は疲れているのになかなか眠れないなど、睡眠の異常は顕著な症状と言えるかもしれません。

一方で、眠くて仕方がないという症状が出る方もいらっしゃいます。

このほかにも、頭痛やひどい肩こりのような痛み、食欲の減退、過食、息苦しさなども症状にあります。これらのことに心当たりがあれば、自分の心と体にきちんと向き合い、できるだけ無理をしないよう仕事を調整してみたり、意識的に体を休めるなど、心身がリラックスできるように努めてみましょう。
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