11/7 『うつ病の原因①』

 
 
 
平成26年の患者調査によると、うつ病の患者さんは、日本で約111万人近くいると言われています。
病院を受診していない方を合わせれば、もっと多いかもしれません。
 
ではこのうつ病、一体どんな原因で発症するのでしょうか?
 
うつ病の原因を特定することは非常に難しく、「これが原因です!」と言い切ることは困難です。
ある条件を満たすと必ず発症するのであれば分かりやすいのですが、そうではなく、
様々な要因が組み合わさって、総合的に限界を超えてしまうと発症する、というものなのでしょう。
 
うつ病の原因には、大きく分けると3つの要素があります。
 
1.内部要因
2.外部要因
3.遺伝
 
内部要因というのは、自分の性格や思考パターンがうつ病の原因となってしまっている問題です。
これが要因の場合は、努力次第では改善する事が可能です。
 
外部要因というのは、自分以外の外から受ける影響です。
職場の環境であったり、家庭の環境であったり、友人との関係であったり。
自分だけの努力では変えることができないストレスが原因となっております。
また、うつ病は遺伝が原因の可能性もあります。
 
うつ病の方が多い家系だから必ずうつ病を発症するわけではありませんが、
そうでない家計の方に比べて発祥の可能性は高くなります。
これらの要因が組み合わさり、ある一定のラインを超えてしまうとうつ病を発症してしまいます。
 
Ⅰ.内部要因
 
内的要因には「性格」が大きく関わってきます。
 
特に、
 
・生真面目
・責任感が強い
・凝り性
・仕事熱心
・強い正義感
 
のような「メランコリー親和型性格」と呼ばれる性格の人が
うつ病になりやすいことが指摘されています。
このような性格の方は他者の事を考え、自分を犠牲にしてまで任務を全うする為、
「信頼のおける凄くいい人」ですが、責任を自分一人で抱え込んでしまったり、
自分を犠牲にしすぎて傷ついてしまう事も多い性格でもあります。
ルールや秩序を頑なに守る反面で、融通が効かずに環境変化にも弱い一面もあります。
また、何事にも否定的、ネガティブにとらえてしまう人もうつ病になりやすいでしょう。
例えば、目の前のコップに牛乳が半分入っています。その牛乳を見た時に、
 
・まだ半分もある
・あと半分しかない
 
のどちらで捉えますか?
 
「まだ半分もある」と感じた人は、コップ半分のミルクに満足し喜べる人であり、
このタイプの人はプラス思考で、あまりストレスを感じずに暮らせる可能性が高いと考えられます。
「あと半分しかない」と感じた人は、コップにたっぷり入っているミルクにしか満足を感じず、
そうでない状態を不満の対象に感じやすいマイナス思考のタイプなのかもしれません。
そういったタイプの場合はストレスを強く感じる可能性が高いといえます。
その他にも、挫折経験が少ない人やストレス耐性が低かったりすれば、
軽度のストレスでうつ病を発症してしまうこともあります。
これらが原因の方に多く共通するのが「思い込み」や「決めつけ」です。
思い込みで物事を決めつけてしまうと、そこから外れてしまった場合に
「だから自分はダメなのだ」という思考に陥りやすくなります。
自己否定は意欲の減少や不安感に繋がり、抑うつ状態を加速させてしまいます。
 
そういった場合には、
 
・あいまいなグレーゾーンを認める
・完璧を求め過ぎない
・「たまたま失敗しただけ、いつかは成功できる」と気を長く持たせる
 
など、様々な考え方を持つことが大切です。
ノートに自分のストレスを感じた時の感情や考えを書き出し、
客観的に見てみる事も大切です。
  
「何故こんなに拘っていたのだろう」
「もっと気楽に考えていいのかもしれない」
 
と気づくことができれば、少しずつネガティブな思考から
ポジティブな思考に切り替えていくことができるでしょう。