11/28 『被害妄想』  

 
 
被害妄想とは、
 
「皆が悪口を言っている気がする」
「恋人が浮気をしているに違いない」
「後を付けられている」 
 
など、実際には被害を受けていなかったり
証拠となるものが無いにも関わらず、
 
「こいつが犯人だ!!」
 
と決めつけてしまうような状態の事を言います。
 
被害妄想には大きく分けて
 
「一次妄想」
 

 
「二次妄想」
 
の2種類があります。
 
一次妄想とは、
 
「私は勇者だ!」や
「私はキリストの生まれ変わりだ」
 
などの他人からすると全く理解できない状態の事を言い、
 
二次妄想とは、
 
「相手が悪意を持っている」や
「監視カメラを仕掛けられている」
 
など精神状態を考慮すると理解できる状態の事を言います。
 
さらに細分化すると、
 
「関係妄想」
「注察妄想」
「追跡妄想」
「非毒妄想」
「嫉妬妄想」
「盗害妄想」
「迫害妄想」
 
の7つに分類する事ができます。

【関係妄想】
「皆が話している事は自分の悪口だ」
など、実際には関係ない事でも自分の事だと
思い込んでしまう妄想です。他人からすると
「それは考えすぎでしょ!」と思えることでも、
本人にはそうとしか思えなくなっています。
 
【注察妄想】
「誰かにじっと見られている」
など、仮に誰もいなくても見られているという
視線を感じてしまう妄想です。
 
【追跡妄想】
「常に後を付けられている」
など、誰かに追跡されているという妄想です。
警察に尾行されているとか、暴力団に追われている
等があります。ゲームのやり過ぎ、漫画の見過ぎ、
などと安易に判断しないように注意が必要です。
 
【被毒妄想】
「この食べ物には毒が盛られている」
など、飲食物に毒が盛られていると
思い込んでしまう妄想です。病院等で出された
食事に手を付けない事もあるので、栄養失調に
陥る可能性があります。
 
【嫉妬妄想】
「恋人が浮気している」
など、親しい人の愛情が他人に向いていると
思い込んでしまう妄想です。相手が身の潔白を
訴えても、聞き入れようとしません。
 
【盗害妄想】
「お金が盗まれた」
など、実際には不利益を被っていないのに、
そう思ってしまう妄想です。特に認知症の方などは
片づけた場所や置いた場所を忘れてしまい、
盗られたと思い込んでしまう場合があります。
 
【迫害妄想】
「自分を襲おうとしている」
など、被害感情を持ってしまう妄想です。
自分の身を守るために何もしていない人を
「敵」と決めてしまい、傷害事件や殺人
事件に発展してしまう事もあります。
 
 
 
上記を見ていると、
症状が自分に当てはまっていたり、
当てはまっている人を知っている
という人もいるかもしれません。
しかし、当てはまっているからと
言って、すぐに被害妄想だと
決めつける必要はありません。
 
 
ただの思い込みであった場合もあります。
  
 
被害妄想なのかただの思い込みなのか
見分けるコツとしては、
 
 
〇周囲がと説得や説明を重ねても
 一向に考えが変わらない場合=被害妄想
 
〇周囲が説得や説明を重ねた結果、
 考えを修正できた=ただの思い込み
 
 
と思っていただいて問題ないでしょう。
 
 
実際に被害妄想が出ている場合、
つまり「確信が揺るがない」場合は病気の可能性も
あり、その病気のほとんどが精神疾患によるものだと
考えられています。精神疾患の代表的な病気に神経系が
障害される病気である「統合失調症」があります。
 
ストレスなどが原因で抑うつ気分、興味や喜びの喪失、
以前なら楽しんでやっていたことが楽しめなくなる
などの症状が現れる「うつ病」や昔は痴呆症と呼ばれ、
脳の細胞が死んでしまったり、機能が悪くなったりし
たために正常に発達した知能が低下する病気である
「認知症」にも妄想が見られることがあります。
 
 
多くの精神疾患に共通して言えることは、
神経伝達物質の分泌に異常が見られるということです。
私たちの精神の安定は、「セロトニン」「ドーパミン」
「ノルアドレナリン」のバランスで成り立っています。
これらのバランスが崩れた時に精神疾患を引き起こし、
それが被害妄想を生み出すと考えられているのです。
 
 
その他にも、幼少期に受けた影響で歪んだ
思考パターンが潜在意識に刷り込まれてしまっていたり、
「どうせ私なんて」とネガティブな思考になりがちな人
についても被害妄想をしやすいといえるでしょう。

被害妄想をしてしまっている人は、まず、
自分は被害妄想をしてる可能性があると
 
「認識」
 
する事が重要です。
その次に本当にしているのか
 
「確認」
 
する事が必要です。
被害妄想をしてしまっている時には
思い込みをしてしまっているので、
確認はおろか、認識すらしていない
場合がほとんどです。認識をした後に
確認をする事で、自分の思考の矛盾に
気づく事ができます。
 
 
周囲に被害妄想をしている人が
いる場合には「それは違う」と、
 
「否定」
 
してはいけません。
否定しまいがちになってしまいますが、
否定された方はあなたを「敵だ」と
認識をしてしまい、ますます話を
聞かなくなります。
だからと言って、
 
「肯定」
 
することもいけません。
「肯定してくれた。妄想は現実だ。」と
ますますエスカレートしてしまう事も
あるからです。否定も肯定もせず話を
聞いてあげて味方であることを伝えて
 
「安心感」
 
を与えてあげましょう。
  
被害妄想は精神疾患によって引き起こされる
事が多いです。病気の場合は、精神科に
受診した方が良いでしょう。
 
 
こう向精神薬としてドーパミンの分泌を
抑える薬やセロトニンが増えるようにする
薬が処方されます。ただし、薬による治療は
 
「被害妄想の症状を出さなくする」
 
事は可能ですが、そもそものホルモン
バランスを治すわけではないので、
根本的な解決にはなりません。
 
根本的な症状を解決する為には、
常日頃からの
 
「食生活」
「生活習慣」
「物事の思考」
「物事の捉え方」
 
を変えていく必要があります。

一言で被害妄想と言っても、ただの思い込みの場合もあれば
列記とした病気の場合もあります。
本当の「被害妄想」とはどういったものなのか
きちんと理解し、適切な対処・対応を行う
必要があることを覚えておきましょう!!
 
 
 
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